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2013年9月12日木曜日

決算特別委員会・産業振興局審査

【9月12日(木)
決算特別委員会・産業振興局の審査が終わりました。
今、お昼休憩中です。
詳しくは、また動画をアップするので、
見て頂きたいと思いますが、
神戸市の姿勢を示す、予想以上に悪い答弁の連続ではなかったかと思います。
雇用の問題では、神戸市がすすめる「2万人雇用」のうち、
5割弱は非正規労働者であることを指摘し、
非正規労働者の増大にあわせて、
いわゆる「ブラック企業」が若い世代を苦しめている実態を示し、
市として、正規雇用をふやし、「ブラック企業」是正に、
少なくとも実態をつかみ、離職率を公表するなどの取り組みを求めました。
局側は、「国において判断すること」の一点張り。
神戸市が、税金の減免などのインセンティブを与え、
立地した商業地域で、ユニクロなど、
新聞も報道する「ブラック企業」が営業しているのに、
市としては、見て見ぬふりというか、
“後は知りません”という態度。
本当に無責任だと思います。
私は、実際に神戸のユニクロで働き、体を壊した方の実態も示しましたが、
この若い世代の実態に、まったく心を寄せない答弁でした。
2つ目は、「中小企業振興基本条例」の制定へ、
理念条例だと市側が背をむける姿勢の転換を求めました。
私が墨田区の実例をあげ、全事業所の実態調査を求めたのにたいし、
局長は、「墨田では35年、全事業所調査はやってない」の答弁。
これにも呆れました。
神戸は、全事業調査を一度もやってないのですから・・・
進んだ自治体に学ぶのではなく、
逆にあげ足をとるような姿勢に怒りを感じました。
3つ目は、三宮周辺の再開発にたいし、
大型オフィスの立地促進のため、
賃料補助制度を市がつくったことに関連して聞きました。
質疑で明らかになったのは、
    5年間で、一企業にたいし4億5千万円もの賃料補助制度をする自治体は他にない。
    常用雇用者100人以上の企業としているが、これは正規雇用を保障するものではない
    1500㎡以上、100人以上の雇用者という要件では、大企業しか賃料補助はされない。他都市では、中小企業も視野にいれた制度になっていると事と比べ、大企業だけしか恩恵を受けられない制度であること。
これらの事が明らかになった後で、
担当局長は「非正規、正規と言われるが雇用の場ができる」という主旨で強弁されました。
この答弁に、神戸市の姿勢がはっきり示されたと感じました。
中小企業を締め出し、非正規労働者が増えても、
大企業の誘致がすすめば、それでいいじゃないかという姿勢。
しかし、この姿勢で、三宮周辺がきれいになっても、
それで神戸の経済は前にすすむのでしょうか。
地域で、毎朝・毎晩、それこそ命を削りながら働く中小業者は発展できるのか。
安い給料で、不安定な状況で、働く若い労働者たちはどうなるのか。
三宮をはじめ、地域で必死で働くみなさんの顔を思いだしながら、
質疑させていただきました。

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