【9月12日(木)】
決算特別委員会・産業振興局の審査が終わりました。
今、お昼休憩中です。
詳しくは、また動画をアップするので、
見て頂きたいと思いますが、
神戸市の姿勢を示す、予想以上に悪い答弁の連続ではなかったかと思います。
雇用の問題では、神戸市がすすめる「2万人雇用」のうち、
5割弱は非正規労働者であることを指摘し、
非正規労働者の増大にあわせて、
いわゆる「ブラック企業」が若い世代を苦しめている実態を示し、
市として、正規雇用をふやし、「ブラック企業」是正に、
少なくとも実態をつかみ、離職率を公表するなどの取り組みを求めました。
局側は、「国において判断すること」の一点張り。
神戸市が、税金の減免などのインセンティブを与え、
立地した商業地域で、ユニクロなど、
新聞も報道する「ブラック企業」が営業しているのに、
市としては、見て見ぬふりというか、
“後は知りません”という態度。
本当に無責任だと思います。
私は、実際に神戸のユニクロで働き、体を壊した方の実態も示しましたが、
この若い世代の実態に、まったく心を寄せない答弁でした。
2つ目は、「中小企業振興基本条例」の制定へ、
理念条例だと市側が背をむける姿勢の転換を求めました。
私が墨田区の実例をあげ、全事業所の実態調査を求めたのにたいし、
局長は、「墨田では35年、全事業所調査はやってない」の答弁。
これにも呆れました。
神戸は、全事業調査を一度もやってないのですから・・・
進んだ自治体に学ぶのではなく、
逆にあげ足をとるような姿勢に怒りを感じました。
3つ目は、三宮周辺の再開発にたいし、
大型オフィスの立地促進のため、
賃料補助制度を市がつくったことに関連して聞きました。
質疑で明らかになったのは、
①
5年間で、一企業にたいし4億5千万円もの賃料補助制度をする自治体は他にない。
②
常用雇用者100人以上の企業としているが、これは正規雇用を保障するものではない
③
1500㎡以上、100人以上の雇用者という要件では、大企業しか賃料補助はされない。他都市では、中小企業も視野にいれた制度になっていると事と比べ、大企業だけしか恩恵を受けられない制度であること。
これらの事が明らかになった後で、
担当局長は「非正規、正規と言われるが雇用の場ができる」という主旨で強弁されました。
この答弁に、神戸市の姿勢がはっきり示されたと感じました。
中小企業を締め出し、非正規労働者が増えても、
大企業の誘致がすすめば、それでいいじゃないかという姿勢。
しかし、この姿勢で、三宮周辺がきれいになっても、
それで神戸の経済は前にすすむのでしょうか。
地域で、毎朝・毎晩、それこそ命を削りながら働く中小業者は発展できるのか。
安い給料で、不安定な状況で、働く若い労働者たちはどうなるのか。
三宮をはじめ、地域で必死で働くみなさんの顔を思いだしながら、
質疑させていただきました。
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