味口としゆきのTwitter

味口俊之のFacebook

2018年12月25日火曜日

西灘小学校を訪問しました


本日は、西灘小学校を訪問、
わだ利男・県政くらし相談所長とともに、
学校の現状を、校長先生から伺いました。

西灘小学校もグランドに2年前から仮設校舎が建てられています。
児童数は、540人で増加しており、
5年前までは全学年が2クラスでしたが、
現在は全学年が3クラスで、
特別支援学級3クラスを加え、21クラス。
JR摩耶駅南側のマンション建設が来年5月なので、
さらに増加する傾向にあるとのことでした。

仮設校舎が建てられ、ここでもグランドが狭くなっており、
「運動会のトラックは小さめにせざるを得ず、そのためにカーブが急になり、こけてしまったりしています」
「仮設校舎は、振動の問題などもあります」
「ボール遊びは禁止していませんが、ドッジボールだけで、蹴るのは出来ません」
「やはりグランドが狭いので、ドッジボールをする場所、鬼ごっこをする場所を決めています」
様々な工夫をしながら対応していることを知りました。

同時に、大変深刻だと感じたのは、
校舎内にある学童保育コーナーの過密状況です。
校舎内の学童保育コーナーには74人、
ここだけでは収まらないので、
灘南部自治会館に分室を設け、
68人の児童が学童保育を受けているとの事。
学童保育を担当している職員の方にもお話を伺いました。

「子どもたちが学習する面積は、基準を満たしていますが、それはモノを置いている場所も含めており、実際には、お弁当を食べる場所にも工夫がいり、子ども同士がぶつかったり事故も起こっています」
「分室ではトイレが2つしかないので、それも困っています」
実際に学童保育コーナーを見せてもらいましたが、
本当にギッシリという状態でした。
校長先生も、
学童保育の職員さんも、
子どもたちの学習環境を良くしたいという熱い思いにあふれる方で、
これは改善のために力を尽くさないとと感じました。
新しい課題も明確になり、
大変勉強になりました。

2018年12月24日月曜日

43号線新在家歩道橋にエレベーター設置を

「国道43号線・新在家歩道橋にエレベーター」署名のお願いに、新在家南町を歩きまわりました。事前に、「実現する会」のみなさんが本日まわる事をお知らせしていたので、家のドアに署名を貼ってくれているお宅があちこちに。感動しました。
「私も足が悪いんで、エレベーターつけてくれたら助かるわ」
「寒い中ありがとう。時間はかかるやろうけど、出来たら嬉しいね」
などの声が。
あるお宅では「私はずっと自民党やけど、共産党って良い事してるんやなあ」
と言ってくださる方も。

師走らしく?バタバタと


朝は、灘民商の餅つき大会へ。

一番楽しみにしているのは、
うちの息子(笑)
なんと、朝から6個も(笑)

つきたての餅は最高です。

餅つき終了後、
灘区内10か所で街頭演説。

拍手を頂いたり、
あたたかい激励を今日も受けました。
感謝、感謝です。
昼からは、岩屋青年会館で、
わだ利男・県政くらし相談所長ともども訴えました。

「水道法はとんでもないですよ。民間任せては、技術の継承の点で大問題です」
「岩屋地域に、買い物するところが欲しいねえ。市場がなくなって不便になっている」
「買い物に便利なバスも出来たらいいなあ」
「味口さん、テレビに出てたねえ。議会でがんばっているやん」
色々なご意見を聞き、勉強になりました。
集いに来てくれた女性の方が、
日本共産党に入ってくれました。
本当にうれしいことです。

2018年12月21日金曜日

美野丘小学校、成徳小学校を視察しました


高羽小学校の過密対策、
HATでの小学校・特別支援学校の建設による過密解消は、
前進しましたが、
まだまだ、灘区には仮設校舎が建てられ、
様々な問題を抱えている小学校があります。
本日は、
そうした状況にある
美野丘小学校、成徳小学校に、
わだ利男・県政くらし相談所長と伺い、
校長先生から現状をお聞きしました。

【美野丘小学校】
長期対応型の仮設校舎が建てられている美野丘小学校。
児童数は510人で、来年度は一クラス増える。
元々広くないグランドに仮設校舎があるため、

「ボール遊びは東西一方向」
「運動会は、長峰中学校へ」
「全学年の児童がいっせいに休み時間遊ぶスペースがないので、20分休みとお昼休みは、交代制でグランドを使っている」
「多目的室は、教室大のもの2教室を使っているが、狭いため学年集会などは出来ない」

さらに、プールがないため、
毎年仮設プールをただでさえ狭いグランドにつくる。
そのため、2週間程度、グランドが使えず、
灘丸山公園を使っている。
体育館ではなく、講堂があり、
壁がガラス窓なので、網を貼っている。
また、家庭科教室・理科室にエアコンが設置されていないので、
「夏の調理実習は汗だくです」

3階建て校舎、円筒校舎(これは地域のみなさんにすごく愛着があるらしいです)は築60年、
講堂は築50年。
過密解消とプールの設置が本当に急がれると感じました。
「体育の広さの確保」は切実です。

【成徳小学校】
児童数は950人。30クラスの大規模校。

現在、長期対応型の仮設校舎建設(来年4月から供用開始)のため、
一時的な仮設校舎を利用している。
そのため、4月まではとりわけグランドが狭く、
大和公園のグランドを併用している。
この1年は「ボール遊びは禁止」
新しい仮設校舎は、3階建てのエレベーター付き、
12クラスが使用する予定。

また来年4月からは、
高羽小学校に続き、
給食が民間委託される。
 
どちらの小学校もやはり様々な問題を抱えています。
伸び伸びと遊び、運動できる小学校へ、
力はいると思いますが、
地域のみなさんや、保護者のみなさんのご意見を伺いながら、
少しでも改善できるように頑張ります。

2018年12月20日木曜日

One for all, All for one


神戸製鋼が建設を強行した石炭火力発電所の増設の中止を求める裁判がはじまりました。
神戸製鋼と関西電力を相手に立ち上がった住民のみなさんの勇気に、
心から敬意を表したいと思います。

弁護団の一人の方が、神戸製鋼のラグビーに例えて、訴訟の意義を話しておられました。
私も、「One for all, All for one」の精神が少しでもあれば、
絶対に石炭火力発電所の増設なんて強行できないと強く思いました。
原告の一人である廣岡豊さんの陳述は素晴らしいものでした。
思わず、裁判所で涙が込み上げたんで、
無理を言って、全文を送ってもらいました。
ぜひ、お読みいただき、裁判へのご支援をお願い致します。

   ☆ ☆

原告の廣岡豊と申します。
私は52年前灘郵便局に就職しました。当時の灘区はJRの六甲道の駅付近も鉄さびだらけで異様な臭いが漂っていました。夜になると灘浜の製鉄所の煙突から煙と一緒に赤い炎が昇っているのを何度も見ました。「洗濯物が外に干せない」、「ススで汚れてしまう」との声もよく聞きました。田舎で育った者には、同じ県内でもこんなに違うのかと驚きました。
これらの影響か二人の子どもはぜん息を発症し、発作を起こすたびに夜病院に何度も通ったことは忘れられません。公害と認定された長女には国から給付金が出ましたが、しかし苦しみは解消しません。
公害患者の叫びや家族、地域の人達の声やそして長い運動が行政や企業を動かし大気汚染は当時と比べると格段に改善されました。その改善は個々の市民、中小事業者、零細な運輸事業者の方々を含め、広範な層のコンセンサスとたゆまぬ努力の積み重ねがあってこそ、ここまで進めることができたと思います。
しかし昨年の環境影響評価準備書に対する市長・知事の意見にも「大気汚染物質の環境基準を達成していない地点が存在する」と、指摘しています。
神戸市南部地域は、かつて公害健康被害補償法による地域指定を受けていた地域であり、自動車NOxPM法のもとでは、窒素酸化物やPM2.5の排出総量抑制が求められており、まだ改善の途上です。こうした状況にあるにもかかわらず、住宅地から400mのところに巨大な石炭火力発電所が2基増設されるとしています。増設され2基が稼動すると年間で新たに窒素酸化物601t硫黄酸化物289tばいじん80tと大量に排出されることになります。当然PM2.5もふえます。
さらなる大気汚染の改善が必要な地域にこれまでの努力を横取りし、無にするような大量の汚染物質の排出源となる石炭火力発電所の増設は、私企業の利益のため社会にツケ回しするもので到底許されません。
建設し、稼働をはじめれば、その運転は30年以上の長きにわたります。
神戸で住まいする私たちの安全安心な暮らしのうえに、水銀なども含め汚染物質が大量かつ長期に降り注ぐことになります。
 私たちは過去の過ちを繰り返すことはできません。
 今の、また未来の子供達に私たちが味わってきた同じ苦しみを経験させることはできません。

次に地球温暖化・気候変動の問題です。
 2018年夏は、全国でも神戸市灘区でも、集中豪雨による洪水・土砂災害、異常な暑さ、何度となく台風の襲来などの気象災害が続きました。神戸市でも10万人以上に避難勧告が出され、灘区篠原台では土石流による甚大な被害が発生しました。
神戸海洋気象台のWEBによる「神戸における気温の長期変動」のデータを見ますと1897年~2016 年の神戸地方気象台の観測による気温の経年変化では、「年平均気温に長期的に有意な上昇傾向がみられ、100 年あたり 1.3℃の割合で上昇し、要因の一つとして地球温暖化に加え、ヒートアイランド現象の影響も加わっていることが考えられる」と指摘しています。
また、神戸市の今年8月の報道発表では、7月末に熱中症搬送車数は668名を数え、7月末現在で過去最多を数えたと発表しました。
さきほどの神戸海洋気象台のWEBでも「兵庫県の真夏日は、将来気候で夏から秋にかけて増加がみられ、今世紀末には1ヶ月以上の日数の増加が予測されています。」と記しています。
世界的にも自然災害の激甚化が進行しており、地球温暖化による気温の上昇、雨の降り方、量も大きく変わり、熱波や寒波、豪雨・干ばつなどの極端な気候が続き破壊的な動きがすでに私たちの神戸の暮らしのなかで進行しています。

今、地球上には様々な問題があります。紛争であり、核兵器の問題など解決しなければならない課題はたくさんあります。しかし多くは人間が理性を発揮して話し合えば解決の道筋が出てくるし解決もします。
地球温暖化・気候変動は自然が相手です。一度自然の歯車が狂い、破壊的な動きを始めると人間の理性や手では止めることはたいへん困難な課題です。
今、世界の科学者の一致した見解は「温室効果ガスを急いで減らさなければ、地球上の生命に対して気候変動が破壊的な影響を及ぼす」と警告し、地球温暖化防止へ各国で努力が始まり世界は脱炭素社会へ舵を切っています。日本も2050年には温室効果ガスを80%削減することを閣議決定しています。いま国を挙げて二酸化炭素の削減が求められるなかで、大量の二酸化炭素を排出させる石炭火力発電の建設は世界の流れに逆行し将来世代を苦難に陥れる重大な誤りです。
神戸市民は阪神淡路大震災という未曾有の災害を経験しました。以来防災には人一倍取り組んできました。地球温暖化による気象災害に対しても、それが二酸化炭素による人為的要因によるものとして、その削減のため徹底した省エネ、太陽光発電などの自然再生エネルギーの積極導入に先進的な取組を行い、成果をあげつつあります。
こうした状況のなか、既設の発電所と併せ年間1400万トンにのぼる二酸化炭素を排出する今回の石炭火力発電所の建設は、これまでの市民の努力を無にし、地球温暖化に起因する気象災害の発生に少なからず寄与するもので、神戸に立地するトップ企業の行為とはとても思えない、恥ずかしいことです。
私たち神戸市民は、この神戸の地で災害の発生に対処しつつただ平穏、かつ安全に暮らすことを望んでいるにすぎません。
温暖化対策は、お国に任せておけばいいというのではなく、地域における広範な取組の積み重ねがあってこそそこに展望があるように考えます。
次の世代 子どもや孫たち、さらには次の世代もが健やかに暮らしていける土台となる安定した気候や自然をこの神戸の地に残すことは私たちに求められている最低限の義務ではないでしょうか。二酸化炭素を大量に排出する石炭火力発電所の建設は中止・廃止しかありません。
最悪の立地、最悪の燃料による神鋼の石炭火力発電所の建設・稼働の差止めを強く求めて私の陳述とします。
               2018年  12月 19日 廣岡 豊

2018年12月11日火曜日

様々なご縁に支えられ


今朝は、JR摩耶駅で、
わだ利男・県政くらし相談所長と、
朝のごあいさつ。

午前中の会議を終え、
昼からは、灘区内を歩きました。
ある男性の方は、
「僕は仕事柄、自民党のみなさんと付き合ってますが、安倍は大嫌い(笑)昔の自民党議員は、もうちょっと地域のことを頑張ってましたよ。うちには2票しかないけど、頑張ってよ」
と、ちょっと話し込みました。
また別の女性は、
「おたくの党とは縁があるんですよー。亡くなった兄も、そちらを応援していたようで」
と話され、よくよくお話を伺うと、
なんとなんと、私が14年前に選挙に出た時から、
ずっと応援して下さっていたAさんの妹さんだと分かりました。
Aさんは、いつも、
「コーヒーでも飲んでいき」と家にいれてくれ、
私のポスターをドアの裏側にずっと貼ってくれて応援してくれた方でした。
すごく、うれしくなって、思わず涙がでました。
「兄がずっと応援していたんですから、新聞くらい、どうぞどうぞ」
と、「しんぶん赤旗」も購読して頂きました。
本日は5人の方に、「しんぶん赤旗」を購読して頂けました。
様々なご縁に支えられていることを痛感する訪問行動でした。

2018年12月7日金曜日

ヤミ専従問題での決算特別委員会・総括質疑動画です

12月3日決算特別委員会・総括質疑の動画です。
職務専念義務違反(ヤミ専従等)による不適正な給与支給を生んだ背景及び,
久元市長及び神戸市当局の責任について質疑しました。
少しだけ解説をくわえると、
市長が調査を依頼した第3者委員会が報告で指摘しているのは、
過去の「革新自治体」やましてや「日本共産党」の責任などではありません。
総務省もそれまでは是正できていなかった全国的なヤミ専従問題にたいして、
全国では是正が進んだにも関わず、神戸市では温存されてきました。
それも、虚偽の回答まで総務省に行い隠ぺいして、
さらに全国でも行っていないような違法な退職派遣制度を神戸市当局の「主導」で編み出し、
退職金の上乗せまでやって「市の事業や取り組みを円滑に進めるための手段として」行使してきたことが指摘されているのです。
ところが、久元市長はその責任が、
自身に及びそうになると、
なんの事実も示さず、
過去の「革新自治体」や「日本共産党」に責任を押しつける
驚くべき答弁を、私に行いました。
私自身も、
本当に情けない思いで、
質疑をしました。
関心のある方は、ぜひご覧ください。

新在家駅で元気を頂きました

11月議会が終わりました。
今朝は、阪神・新在家駅で、
わだ利男・県政くらし相談所長や、
大勢の後援会のみなさんと、
元気いっぱい宣伝しました。
実は、20代の頃、
民青同盟でいっしょにがんばった
「しんぶん赤旗」のA記者さんが取材にきてくれるなかでの宣伝でした。
懐かしい再会で、さらに気合がはいりました。


明日の「しんぶん赤旗」に掲載される予定の写真を
反則ですが、アップしますm(__)m

2018年11月27日火曜日

うれしい朝の一コマ・・・


今朝は、神鋼門前で後援会のみなさんと宣伝し、
そのまま阪急王子公園駅で訴えました。
金田峰生・参院予定候補、
わだ利男・灘区県政くらし相談所長ともども朝のご挨拶。

いつもの小学生「軍団」がやってきた(笑)
「味口さーーん。おはようございます」
の元気な声。
別の子が、
「味口さん知っているの?」
と聞いている。
いつもの二人は、
「そうそう。私、味口俊之さんのファンやねん」
やて。
これだけでもうれしいのに、
ダメ押し。
「味口さーん。お父さんとお母さんに、味口さんに入れてあげてって頼んだよ」
やって!
かわいらしい声援に元気を頂きました。

(ニューのぼりも見てやってください)

2018年10月28日日曜日

鶴甲会館、河原自治会館で訴えました


議会も終わり(とはいえ、月曜日に特別委員会はありますが・・・)
ようやく“ギアチェンジ”で。
本日は、鶴甲会館と河原自治会館で、
わだ利男・灘区県政くらし相談所長ともども訴えました。

神戸市「都市空間向上計画」で、
居住地誘導区域外(ようするに切り捨てられる地域です)に指定されるかもしれない
鶴甲地域では、
「近所の方も、鶴甲はどうなるんやろと言っている」
「市が開発した地域なのに」
と懸念と不安の声があがっています。

安倍政権に追随する久元神戸市政の“神戸破壊計画”に待ったをかけるために頑張ります。

2018年10月26日金曜日

体育館にエアコン設置へ、一歩前進です


9月議会も最終日。
本日は、日本共産党から今井まさ子議員が一般質問。
小・中学校の体育館のエアコン設置を求めました。
教育長からは、
特別教室については、理科室・多目的室のエアコン設置をすすめる。
同時に、この間避難所が開設された中学校の体育館にエアコン設置をすすめると答弁がありました。
子どもたちの熱中症対策からも、
災害対策としても一歩前進です。
引き続き、小・中学校全校の体育館へのエアコン設置へ、
日本共産党神戸市議団はがんばります。

※7月以降に避難所開設された中学校を数えてみました。(抜けはあるかもです)
38校あります。神戸市立中学校は81校なので、約47%となります。
速やかな、実現へがんばります。
(東灘)住吉、向洋、本山南、御影
(灘)上野、烏帽子、長峰
(兵庫)夢野、兵庫、須佐野
(長田)長田、雲雀ケ丘、駒ヶ林
(北)北神戸、星和台、広陵、唐櫃、鈴蘭台、八多、大沢、有馬、淡河
(須磨)太田、高倉、友が丘、西落合
(垂水)塩屋、垂水東、歌敷山、、多聞台、神陵台、舞子、星陵台、福田
(西)王塚台、玉津、長坂、西神

2018年10月20日土曜日

MBS「VOICE」で取り上げられました

垂水区中学生自死事案・いじめメモ隠ぺい問題での、
MBS「VOICE」の動画があがっていました。
よろしければ、ご覧ください。

https://www.mbs.jp/voice/sp/special/archive/20181011/

2018年10月16日火曜日

決算特別委員会 審査日程延長にかかる日本共産党の態度表明


本日、決算特別委員会の延期(12月5日まで)が、
自民党、公明党、こうべ市民連合、共創・国民民主、新社会党などの賛成で、
決まりました。
決算特別委員会を延期するなどという事は異例のことであり、
西ただす議員が、審議日程の延長は認められないことを態度表明しました。
下記に、態度表明の全文を掲載します。

決算特別委員会 審査日程延長にかかる日本共産党の態度表明

審査日程の延長については、以下の点で賛同できません。
私たち日本共産党は、いわゆる「ヤミ専」にかかる給与過払い分が含まれている点も考慮し、本決算は認定できないことを意見表明いたしました。
自民党、公明党、市民連合など与党会派は、この問題をめぐって「金額等の全容が示されていない」ことをもって、「結論を出さない」「保留」という意見表明をされました。
しかし、この間の経緯や、決算特別委員会の議論を踏まえるならば、本決算が認定できないことは明白だと考えます。
例えば、9月5日の行財政局長の会見によれば、「4月以降、勤務時間中なのに組合活動をしている職員がいるが、手続きはどうなっているのかという声が複数あり、何らかの対応を内部で検討していた」としています。
公明党会派の意見表明でふれられたように、「平成29年度の決算の計数はすでに今年5月に出納閉鎖して確定している」ならば、内部検討はすでに始まっており、市長は、ヤミ専従が決算に影響をあたえることを知りつつ、あえて決算上程したことになります。
さらに決算上程前の「8月中旬ごろに、久元市長、岡口副市長と対応を協議した」ことが明らかにされています。ヤミ専従の問題を議会に正式に説明することなしに、決算上程した責任は重大です。
こうした市長の姿勢を考えるならば、不正金額が明らかになっていないからとして「保留する」理由には全くあたりません。
さらに、決算特別委員会の最終審査日にいたって、突然市長が「第三者委員会の中間報告を提出するから、その上で審議してほしい」など手前勝手な言い分を主張することは、「評価」どころか、非難されるべき態度です。
こうした市長の首長を丸呑みし、真相解明を第三者委員会に丸投げすして、決算の採決を先送りすることは、「ヤミ専従」の解決を先送りし、議会の権能を放棄する態度だと考えます。

さらに、12月5日と2か月近く採決を先送りすることは、「決算認定制度の(本来)の意義」から考えても許されません。
「議員必携」にもあるように「決算認定制度」の「最も重要な意義」は「行政効果の客観的判断と、今後の改善や反省事項の把握と活用」です。
そこから「導き出される一つの考え方が『望ましい早期調製、早期審査、早期認定』で」あり、決算認定は「できるだけ速やかに処理することが望ましい」とされています。
こうした地方自治法の精神にたつならば、2つの事を考慮しなければなりません。
1つ目は、行財政局の「予算編成方針」は、例年11月に示されるということです。
村野委員長の提案どおり12月5日まで決算認定の結論を先延ばしにすれば、議会の意見決定や要望を抜きに、当局は予算編成方針を決めることになり、当局の暴走を追認することになるからです。
2つ目は、皇室日程などにより、来春の統一地方選挙日程が繰り上げられているということです。
例年、統一地方選挙の年は、議会の審議を保障するため予算調定が前倒しになっています。
統一地方選挙が、例年より早まっていることを考慮すれば、予算議会と予算調定の日程も早まるということであり、これ以上、決算議会の結論を遅滞させることは許されません。

先ほど「本日結論を出すこと」について賛成少数で否決されました
であるならば、第三者委員会の中間報告を、指をくわえて待つのではなく、決算特別委員会としてのヤミ専従の徹底調査をするために、実効的な審議をおこなうことを日本共産党として求めます。
これは、決算議決の延期を求める与党会派の要請からも当然必要なことであります。
同時に議会の基本原則からも、当然求められるものです。
「神戸市会委員会条例」第5条3は、「特別委員は、委員会に付議された事件が議会において審議されている間存在する」と規定されています。つまり、審議のない特別委員会の延長を「条例」上も想定されていないということです。
市長及び当局をチェックする事は、議会制民主主義の根幹にかかわる問題です。議会として承服しがたい議案に対する態度が問われた時は、議決権を行使して「監視と評価」の任をはたすべきです。
その任を果たさず、当局である市長と諮問機関である第三者委員会の結論に判断基準をゆだねることは、議会制民主主義の自殺行為であると言わざるをえません。

最後に、ヤミ専従を生んだ震災以降の労使協調路線による職員の大幅な削減で、働く職員は長時間・過密労働を強いられました。
その上に、団体交渉のルールを使用者である市長が一方的に定め、それに反する交渉には一切応じないとする不当な行為で、職員の権利を縮小するなど許されません。
職員に対しては、強引な職員削減と労働強化、市民に対しては、神戸空港など不要不急の事業が優先され、福祉制度の切り捨てがすすめてきた路線こそ精算すべきです。
こうした路線の誤りを認めず、徹底した審議すら拒否するならば、いたずらに「決算認定する」時期を見計らうためだけの先延ばし、と言わざるを得ないことを指摘し、審議日程の提案には同意できない事を主張し、終わります。

2018年10月15日月曜日

決算議会での意見表明です

本日は、西ただす議員が、
決算議会の意見表明を行いました。
日本共産党神戸市議団は、
決算を認定できない理由をキチンと表明しましたが、
自民党、公明党、市民連合など与党会派は、ヤミ専問題をめぐり、
「結論を出さない」「保留」と異例の意見表明。
しかし、決算に疑義があるのなら、
認定しなければよいのであって、
決算議会を先延ばしにすることに道理はありません。
引き続き、明日の議会で、
この問題に対する態度表明を、
西ただす議員が行う予定です。

☆ ☆ ☆

意見表明
日本共産党神戸市会議員団

平成29年度神戸市一般会計決算、特別会計決算、公営企業会計決算及び関連議案に対する日本共産党の意見を表明いたします。
平成29年度神戸市各会計決算のうち、決算第1号議案から決算第5号議案、決算第9号議案から決算第13号議案、決算第15号議案から決算第21号議案の合計17議案に関しては認定できません。また、決算関連議案のうち、第57号議案、第58号議案の2議案に関しては承認できません。
決算第6号議案から決算第8号議案、決算第14号議案の合計4議案に関しては認定します。
また、決算関連議案のうち、第56号議案、第59号議案、第60号議案の3議案に関しては承認します。
以下、認定できない理由を述べます。

第1の理由は、大型開発優先で防災を軽視してきたからです。
神戸市は、震災復興を口実に、神戸空港建設など巨大開発を市民の声を押し切って強行してきました。
現在も、阪神高速湾岸道路延伸、国際コンテナ戦略港湾、神戸空港の民営化など大型開発・プロジェクトを最優先し、さらに三宮一極集中の巨大開発を推進しています。
7月以降の台風・豪雨によって、多数の地域で土砂災害や高潮による冠水・浸水が起こり、市民生活が脅かされています。
神戸市は、不要不急の大型開発・大型公共事業推進路線をやめ、市民の命と財産を守る砂防や高潮対策などの防災工事や地域に役立つ公共事業を優先すべきです。

第2の理由は、「神戸市破壊計画」である都市空間向上計画を進めているからです。
都市空間向上計画「基本的な考え方」(案)に対する市民意見募集には409件の意見が寄せられ、「賛成」はわずか12件だけでした。
市長は「一定の政党や団体が非常に組織的な呼びかけをされている」などと事実を歪め、市民の反対意見を全く考慮せず、「計画」を強行しようとしています。
市民の居住地を機械的に線引きし、居住地と非居住地に区分けするなど許されるものではありません。市場原理にすべてを委ね、郊外地域を切り捨て、市街地に過密と集中をすすめる、誰も喜ばない計画は撤回すべきです。

第3の理由は、市民負担を増やし市民サービスを切り捨てているからです。
介護保険では要支援の方を介護保険から外し、さらに国民健康保険料・介護保険料の値上げも強行しました。子どもの医療費無料化に背を向け、保育所待機児童も増え続けています。小学校給食の民営化を進め、給食費の値上げも行いました。公立幼稚園9か所の閉園も進めており、子育て世代の願いに反することを行っています。認知症対策も、市民一人当たり新たに400円の増税を課す計画になっており、許されません。医療では、地域医療構想にもとづき神戸圏域で2400もの急性期病床削減を進めています。
第4の理由は、大企業・成長産業支援に偏重し、地元の中小企業を守る姿勢がないからです。
都心・三宮再開発に象徴されるように、市の産業施策は、大企業・外資系企業の呼び込み、安倍政権に追随した「成長産業」支援に偏重しています。
そのー方で、地元中小業者に対するわずかな支援メニューである融資の信用保証料補助を改悪するなど、神戸経済の主役である中小企業支援が大後退しています。
JR西日本・阪神電鉄により元町高架通商店街、阪神有楽名店街の追い出しが進められ、イオン出店により地域の商店街の営業が脅かされています。神戸市は大企業の横暴から地元中小企業を守るべきです。

第5の理由は、震災以降の労使協調路線の害悪が市民に明らかになったからです。
 神戸市当局は、震災以降の労使協調路線が、ヤミ専従を生んだことを認めました。震災以降、神戸空港など不要不急の事業を優先させ、福祉制度の切り捨てや強引な職員削減を、労使一体ですすめるため労組幹部に違法な退職金の上乗せまで行っていました。
職員の長時間過密労働の常態化、公共サービスの民営化、人員削減など市民サービスを後退させ、公務現場に著しい害悪をもたらしています。今回の台風や大雨の災害でも、人員削減のため被災者対応が困難となりました。
第3者委員会による事実解明は当然ですが、市長自身の責任が問われています。

第6の理由は、教育委員会の機能不全状態をただす必要があるからです。
垂水区自死事案・いじめメモ隠ぺい問題では、教育委員が遺族に面会も謝罪もしていません。
これは、いじめ防止対策推進法に示されている「遺族に寄り添う」という法の要請に応えていないことに止まらず、レイマンコントロール=民衆統制という教育委員会制度にそもそも求められる機能が全く果たせていないことを示すものです。第3者委員会による真相解明がなされていないもとで、教育委員会は、遺族が納得していない表面的な組織改正で済ますのではなく、教育委員会本来の機能を発揮するよう根本的改革をすすめるべきです。

最後に、こうした反市民的な市政を強行する、久元市長のトップダウンの市政運営の転換は急務です。
安倍政権に追随する、久元市長のトップダウンによる都心・三宮再開発によって、中央区役所・勤労会館の移転、葺合文化センター・生田文化会館の廃止・移転、さらに神戸文化ホールの分割・移転などが強行され、神戸の歴史や、地域の文化が壊されようとしています。
さらに、「行財政改革2020」に伴う「働き方改革」や「区役所改革」、また教育委員会の組織改正は、市長のトップダウンを組織的に補完するものであり許されません。
市長は、ただちに傲慢な市政運営をやめ、市民の声に耳を傾け、反対意見にも真摯に向き合うべきです。

また、「ヤミ専従」問題は、当局も認める震災以降の労使協調路線が元凶であったことは明らかです。久元市長は「定数交渉廃止」などの措置を一方的にとることを表明しましたが、団体交渉のルールを使用者である市長が一方的に定め、それに反する交渉には一切応じないというのは不当労働行為であり、問題の解決にもつながりません。
神戸市当局の不正によって生み出された問題を、神戸市の公務現場ではたらく職員の権利を縮小し、市長トップダウンの組織作りのテコにするなど、市長をはじめ当局の無反省ぶりを示すもので断じて容認できないことを申し述べておきます。

以上、決算を認定できない理由を述べ、日本共産党神戸市会議員団の意見表明といたします。
x