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2016年3月8日火曜日

公立幼稚園廃園問題での陳述に感動しました

今日は、予算特別委員会・教育委員会の審査でした。
この委員会で、市立幼稚園9園の閉園が計画されている再編計画について、
8人の方が見直し・存続をもとめて陳述されました。
幼稚園児の現役のお母さん、以前に子どもを預けていたお母さん、
また、神戸市立幼稚園連合会の会長を先頭にしたすべての園連名の陳情、
どれもが感動的なものでした。
西ただす議員が、この思いを受け、教育委員会に迫る質疑を行いました。
陳情者の陳述は、運動を通しての認識の深まりを感じ、本当に学ばされました。
市の「神戸創生戦略」の人口動向と、廃園の事業計画の矛盾や、
全国の公立廃園の流れに対して、なぜ存続しなければならないのかという指摘は、
的を射たものでした。
同時に、地域にとっての公立幼稚園の存続の意味の深さが、
さまざまに語られ、
公立幼稚園の廃園が、その地域の自治を壊し、
地域のもっている力を弱めてしまうことが浮きぼりになったと思います。
「住吉町住民の財産、町民の思いがつまった園庭」
「弱い立場の人の行き場がなくなる」
「福祉・教育における施設は『地域の核になれ』と言われますが木津幼稚園はまさに地域の核」
「幼稚園がなくなれば、地域のつながりを途絶えさせる。市立幼稚園は送迎が当たり前なので、その事を通してPTAなどの活動もさかん。なくしてしまったら元に戻せない」
「野山、自然に囲まれた環境で子どもたちは心も体も鍛えられ、インフルエンザの発症も一人だけだった」
「この幼稚園で自然を学び、その後、森林学を学び、林野庁へ、今後は発展途上国に。幼稚園の経験が生かされています」
有形無形の効能が、本当に豊かに出され、胸が熱くなりました。
神戸市立幼稚園PTA連合会の陳情書にはこう書かれています。
「保護者と先生と地域で子どもを育てるー公立幼稚園を認定こども園に移行した政令指定都市もあれば、公立幼稚園ゼロの政令指定都市もあります。その中で神戸市は全国トップクラスの公立幼稚園を誇ります。他府県・他地方よりも公立幼稚園が根付いているといえます」
「公立幼稚園の最大の特長は『全てを巻き込んだ教育』だと思います。園児と先生のみで教育が進むのではなく、保護者と地域、そして自然が大きく関わっています。保護者は毎日の送迎や親子行事などで子供と積極的に関わり、親子の結びつきを強めます。地域は、行事ごとに近隣の方が参加し、絆を育みます。そして、自然は、四季折々の行事やふとした遊びの中で子供たちにその多様性や温かさ、時に厳しさを教えてくれます。これだけの教育環境はどこでも揃えるというものではありません・・・長年培ってきた幼児教育のノウハウを途切れさせることなく、より多くの子供がそれを受けられる機会を積極的に作っていくべきだと考えます」
この道理ある主張にたいして、
教育委員会はゼロ回答!
「私たちはあきらめません」(陳情者)の思いに応えるため引き続き頑張りたいと思います。 

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