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2014年10月21日火曜日

神戸空港問題で、請願の趣旨説明を行いました

【10月21日(火)】
産業港湾委員会で、
請願の趣旨説明を行いました。
スカイマーク頼みの神戸空港のあり方を問うものです。
趣旨説明は以下に載せておきます。

☆ ☆ ☆

請願第46号「スカイマークの経営危機を機会に、廃港も含め神戸空港の今後のあり方について検討を求める請願」の紹介議員として、趣旨説明を致します。

本請願は、「スカイマークの経営危機を機会に、廃港も含め神戸空港の今後のあり方について検討すること」を求めるものです。

まず、スカイマーク株式会社の現状についてですが、新聞報道では、当初700億円と言われていたエアバスへの違約金が200億円程度に収まりそうだということですが、経営基盤の弱さが指摘をされています。この経営基盤の弱さを補うものとして、今後、料金の値上げや路線(便数)の縮小などの検討も報道され、懸念されます。特に、全国でスカイマークが展開している空港のうち、神戸空港の搭乗率は、成田(49.7)に続いて2番目に低くく(55.2%)。この成田は撤退が検討されているという報道もあります。神戸―米子線は現在でも搭乗率39.7%であり、利用客の少なさは明らかです。

一方で、神戸空港に就航する航空会社のうち、スカイマークが提供座席に占める割合は、約69.8%であり、文字通り「スカイマーク頼り」であるのが、神戸空港の現状です。

先の決算特別委員会でも、香川担当局長が「実際の利用者数は、航空会社の路線の設定、あるいは航空会社の経営状況によってもかなり影響を受ける」と明確に答弁しています。請願者が指摘するように、今回のスカイマークの経営危機を機会に、神戸空港の今後のあり方について真剣に検討することが求められています。

次に、神戸空港の管理収支についてですが、先日の決算特別委員会・みなと総局の審査でも指摘をさせて頂きましたが、25年度決算では空港事業収入25億円のうち、一般会計から7億5千万円、新都市整備事業会計から7億2千万円、これに県の支出金を加えると約15億円となり、収入の60%を補助金に依存しています。今年度の予算では、この比率はさらにあがり、70%が補助金頼みとなります。

一方で、25年度の着陸料収入の当初見込み17億円にたいし、6億1千万円と1/3強しかないの現状です。同時に、搭乗者数は平成19年度297万人をピークに減少し、25年度は236万人に止まっています。当初の予測は、平成22年度403万人としていたわけですから、利用者の実績は58%にすぎません。空港開港から8年半が経過しましたが、当初の予測の過大さ、甘さは、もはや明瞭であると言わざるを得ません。

以上、スカイマーク株式会社の現状からも、また「スカイマーク頼み」の現在の神戸空港の状況からも、そして、神戸空港の現状からも、請願者がもとめる「廃港も含め神戸空港の今後のあり方について検討すること」が問われています。


委員の皆さんの賛同をお願いして、私の請願主旨説明を終わります。

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