昨日(16日)神戸市は、
借上復興住宅であるキャナルタウンウェスト住宅入居者の提訴を強行しました。
本日、市議団として、
「キャナルタウンウェスト住宅入居者への提訴撤回を」をもとめ、
要望書を提出し、
住宅都市局に申し入れを行いました。
様々な困難を抱え、
転居することが出来ない被災者を
裁判にかけてでも追い出すことに、
一体何の意味があるのでしょうか。
怒りに震えます。
要望書は以下の通りです。
☆ ☆ ☆
神戸市長 久元喜造 殿
キャナルタウンウェスト住宅入居者への提訴撤回を
2016年2月17日
日本共産党神戸市会議員団
久元喜造市長は2月16日、キャナルタウンウェスト住宅入居者に対し、住居明け渡しと損害金支払いを求め提訴した。
入居者の生活実態に一度も寄り添うことなく、話し合いで解決するという姿勢を放棄し、提訴したことに対して満身の怒りをこめて抗議する。
わが会派は、借り上げ住宅の転居が困難な入居者に、一律に「明け渡し」という名で事実上の追い出しを迫る神戸市の方針について批判してきた。
さらに、公営住宅法では「借上げに係る公営住宅の入居者を決定したときは、当該入居者に対し、当該公営住宅の借上げの期間の満了時に当該公営住宅を明け渡さなければならない旨を通知しなければならない(第25条2項)」とされている。
しかし、提訴されたキャナルタウンウェスト入居者の入居許可書には、借上げ期間の明示がないことを神戸市は認めており、神戸市に非があることは明白である。
今回の訴状は、第25条2項の問題には意図的に触れない欺瞞に満ちたものであり、神戸市の矛盾にみちた住宅からの追い出し計画を強引に推し進めようとしていることは明らかである。
さらに、不安と恐怖におびえる被災者である入居者を法廷にたたせることは、住民の命と暮らしを守る地方自治体・神戸市の責務を真っ向から否定するものといわざるをえない。今回の提訴は、復興災害の最たるものであり、神戸市の復興支援施策に重大な禍根をのこすものであることを厳しく糾弾する。
わが会派は、神戸市に対して、明け渡し等を求めた提訴を撤回することを求めるものである。
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